2016年02月19日

カンジダによる皮膚症状

私たちの体表面には、目には見えませんが、多くの微生物が存在しています。ヒトが健康であるとき、自分自身の免疫機構ももちろんですが、それとともに生きている微生物も一緒になって、体表面状にバリアを形成するかたちで健康状態の維持に貢献しているのです。
これが、たとえば、ヒトの免疫機能が何らかの原因でバランスを崩したり、あるいは、薬剤などによって微生物の数が減ったりすると、表面を覆っていたバリアは綻び、その場に他の微生物が付着して、繁殖しようとしてきます。
それがカンジダであった場合、カンジダの過剰繁殖がおきると、皮膚の表皮細胞が侵され、炎症が起きるようになります。

カンジダによる皮膚炎は、すこしずつ拡大していくので、はじめはさして気にならない程度かもしれません。しかし、放置するとぐんぐん範囲を拡大し、症状も悪化していきます。かゆみがしつこくなってきた時、炎症への対処として、ひろく売られている抗炎症薬やかゆみ止めを塗って対応することが多いでしょう。しかし、炎症そのものは一旦ひいても、カンジダ自体がいなくならない限り、またぶり返してきます。塗る薬の種類によってはかえって悪化する場合もあるかもしれません。自分では手に負えなくなって、医師に相談すると、まずは患部の視診によって原因の探索が行われます。
皮膚カンジダ症の見た目の特徴としては、このような点が上げられます。
・発疹、うろこ状のかさつき、かゆみ、腫れが生じる

医師の経験次第では、見ただけでカンジダ症かどうか判断がつくかもしれませんが、一般には正確に見極めるために患部の細胞をとって検査をします。その結果、カンジダが検出されれば、「カンジダ症」であることがわかります。

皮膚カンジダ症である場合、通常の抗炎症や単なるかゆみ止めだけでは歯が立ちません。もしそれで治るとすれば、その薬によって一旦炎症が鎮まっている間に、ヒトの免疫機能が回復、バリア機能が修復されてカンジダを自力で駆逐できた、ということでしょう。

しかし、繁殖したカンジダを殺すのは、なかなか難しいものなのです。カンジダは真菌であるため、抗真菌剤を用います。一般的には、一時的な皮膚カンジダ症であればそれだけで治る場合が多いです。

しかし、カンジダが繁殖しやすい場所、たとえば常にしめっている場所などは、薬を塗りにくいこともありますが、カンジダがいつまでも生き続けられるため、薬を塗ってもすぐには治らないことがあります。その場合は、経口薬の抗真菌薬を用いることもあります。

皮膚カンジダ症と同じ真菌(カビ)が原因でおきる皮膚症状のひとつに水虫が挙げられます。
水虫の原因菌は「白癬菌」という真菌です。水虫の治療と、カンジダの治療では時に同じ薬が使用されることがありますが、これは、どちらも「真菌」を殺すことを目的とした薬剤であるからなのです。

参考:
メルクマニュアル:カンジダ症
(http://merckmanuals.jp/home/皮膚の病気/真菌による皮膚感染症/カンジダ症.html)
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