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2016年03月07日

小腸と菌

胃でたいていの菌が殺菌される、とご紹介しました。このため、続く十二指腸には、基本的に菌の流入の可能性はぐっと低くなっています。また、十二指腸では胃酸を中和する腸液が分泌されますが、胆汁も分泌され、この胆汁には胃液ほど強力ではありませんが、やはり殺菌作用があります。このため、十二指腸でも、通常はあまり菌は生きられません。
次の空腸でも、胆汁の効果は効いていて、菌の増殖は抑えられています。空腸はその名のとおり、どんどん内容物を送り出し、からっぽになるため、菌が定着しづらい、というのもあるでしょう。
このように、十二指腸、空腸では、菌の数はあまり多くなく、棲み付くことができる菌としてはラクトバチルス(Lactobacillus)属、ストレプトコッカス(Streptococcus)属、ヴェイオネラ(Veionella)属や、酵母などがあります。

さて、続く回腸ですが、ここでは、このつぎに続く大腸に備え、胆汁の回収が行われます。すると、菌の数はぐっと増えて来ます。十二指腸や空腸で、内容物1gあたりに約1万(104)個ほどだった菌数が、回腸では1gあたり10万-1,000万(105-107)個ほどになるとされています。十二指腸、空腸にいた菌に加え、大腸で多く棲息するバクテロイデス(Bacteroides)や、ユーバクテリウム(Eubacterium)、ビフィドバクテリウム(Bifidobacterium)や、クロストリディウム(Clostridium)などが、混在しています。

おなじ小腸のなかにも、場所によって役割や、すみつく菌にも違いがあることがわかっています。これは、細菌ごとに生き易い条件が微妙に異なるからです。もっと大きいくくりでみると、腸内細菌はたいてい、腸の中でしか生きられないものがほとんどです。腸内であれば、どんな生物の腸でも生きられる、というものもありますが、生物種まで限定している菌もいます。生物の腸内、という場を生息域に選んだ彼らは、その場の持ち主、つまり宿主ですが、この宿主が生き続けることこそが、生存の場を維持することになりますから、ただ居座るものもありますが、宿主の健康に貢献する役割をもつものも少なくありません。
とくに、小腸に棲める菌はある程度限られていますが、これらの菌は内容物のなかに混ざりながら、代謝活動をし、様々な生成物を出します。内容物は、腸内細菌と、腸内細菌の生成したものがまざりあい、人間の生存に欠かせない成分も合成します。小腸内で生成されるものとしては、ビタミンB群が代表的なものとして挙げられます。この他にも、食物として取り込んではいないが、腸内細菌と食物が出会うことで、必要な栄養が生成され、それを私たちが利用している、という側面もあります。腸内細菌と、私たちの体は、もちつ、もたれつの関係にあります。

このように、健全な腸内細菌叢は、私たちの健康に大きく貢献し、必要な存在です。では、小腸内のカンジダ菌についてはどうでしょう。カンジダは胃でも生きられますし、小腸内でも生きられるので、細菌叢のなかによく見つけられます。健康に貢献しているか、といえば、直接、何か効果的な働きをしているか、というと現在までに、そのような発見はされていませんが、ただ、様々な菌が生い茂るなか、少々カンジダがいても、そこに何かの影響はありませんし、カンジダの生成物も、他の有用菌に利用されることもあるでしょう。多くの菌によるせめぎ合いのなか、また、胃液や胆汁の作用もあるなかで、そうそう繁殖はできないはずです。

しかし、胃のところでも述べたように、胃酸を抑える薬を服用したり、胃液の分泌が充分でない場合は、この限りではありません。胃でのカンジダ数が多ければ、当然、小腸へ流れ込むカンジダも多くなることでしょう。
さらに、胃だけでなく、消化管全体の働きが弱まっている場合、本来、小腸に棲み付き働いている菌の勢力も弱まります。すると、本来、いなくていい菌が入り込んできたり、勢力が抑えられていた菌が異常繁殖したりすることに繋がります。カンジダも、このようなタイミングで勢力を拡大します。

さらに、繁殖のもととなるエサがあれば、カンジダの異常繁殖がおきます。つまり、消化管を流れる食物にカンジダのエサとなるものが豊富であれば、です。実は、現代の食生活では、カンジダの好む食品がたくさんあります。ともすれば、そればかりになってしまいかねません。

異常繁殖したカンジダ、あるいはカンジダによって生成されたものによって、腸内細菌叢はうすくなり、カンジダが延ばす菌糸によっても、腸壁は傷つけられます。腸管の細胞はこれを危険因子ととらえ、腸管内で炎症反応が起きるようになります。腸は体の内側にありますが、基本的には外側にある皮膚と同じ役割をもちます。ですから、腸内の炎症を想像するとき、皮膚の炎症を例にして頂くといいかもしれません。炎症をおこした皮膚は、キメが荒くなり、乾燥し、ときには発赤したり、熱をもったりしますね。腸でも似たような状態になります。整っていた腸管壁の細胞が荒れて、脆い状態になります。

さて、ここで、思い出して頂きたいのは、小腸は消化の場でもありながら、吸収の倍でもある、ということます。そのため、小腸には、内容物の成分から栄養物か否かを見定める厳しい監視システムがあります。それを担うのが、「腸管免疫」の機構です。腸管免疫は、腸壁の細胞だけでなく、腸内細菌叢との応答もあって、適宜、状況に応じて対応できるようになっています。
内容物に栄養物があれば、絨毛から選択的に取り込まれ、血管(門脈)を通って肝臓に入り、そこで無毒化されて全身へと運ばれます。絨毛には、非常に細かい穴があり、これを栄養物がくぐることで選択透過するしくみになっています。
しかし、腸内細菌叢が薄くなり、また炎症などで脆くなった腸壁細胞では、正しく腸管免疫のシステムを働かせることができません。これにより、栄養にできないような大きな分子でも、取り込みやすくなってしまう、と考えられています。

栄養にならないものが多量に血液中に入ることは危険です。まず、これを受け取る肝臓は処理のために大変は負担を強いられることになります。また、とくに危険なのは、蛋白質のような大きな分子まで透過させてしまった場合です。通常、蛋白質は、アミノ酸にまで分解され、はじめて栄養として血管内に入ります。蛋白質のままですと、栄養にできないばかりか、他の生物、たとえば、寄生虫や、微生物などの侵入と、免疫は勘違いして捉えます。
すると、どうなるか。危険を察知した免疫システムは、これを殺し、排除しようとあらゆる手をつくしはじめます。血管内に入った寄生虫や微生物は、命を奪う可能性もある非常に危険な敵だからです。炎症物質を放ち、これを殺すためには、自分の体に少々ダメージがあっても厭いません。これが、アレルギー反応です。小腸が脆くなり、大きな分子まで血管に漏れ出し易くなる、ということがいかに恐ろしい事態に繋がるか、お解り頂けたでしょうか。

この過程は、あっと言う間におきる、というより、カンジダの棲み易い環境づくりから、じわじわと進行していきます。これは、つまり、カンジダを育み易いライフスタイルの定着度に比例する、ということです。飽食やストレス、睡眠不足などで胃腸が弱り易い日々が慢性的に続く事。薬、とくに抗生物質を服用したあとに、腸内細菌叢のケアをしないこと。カンジダの繁殖に繋がるような食べ物を嗜好するようになること。これらは、気付けば、すっかり、自分の生活の仕方そのものになっていて、ここに原因があることも、どう改善すればいいのかも、カンジダが健康を脅かす段階になっているころには、見失っていることが多いのです。
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