2016年03月09日

大腸と菌

近年、大腸ガンの発症が増えていますが、食物繊維が不足した食生活が原因のひとつになっている、とも考えられています。食物繊維が足りない食事では、大腸内細菌叢の糧が足りず、また、不要物を絡めとって便として排出するための充分のカサもないため、大腸が働かなくなってしまうのです。
すると、どんな状況になるか、というと、便がでなくなる「便秘」です。
便秘は、大腸以外の場所が原因で起きることもありますが、基本的には大腸から直腸に内容物が押し出されれば、自然に便意が催されます。便意自体が、いつまでもないということは、大腸からの押し出しがない、つまり、大腸の動きが止まっていることを意味しています。
しかし、食事をとれば消化管にはものが入っていくわけで、それが出ないのであれば中に溜まっている、ということになります。とくに、大腸内はその名のとおり大きく、小腸よりは動きが緩慢で、ある程度、内容物を貯留する働きもあるので、溜め込み易い器官である、とも言えます。しかし、食物繊維が足りず、充分の発酵ができないような内容物がいつまでもあっても、本来、体に必要な発酵をしてくれるはずの善玉菌は弱まり、悪玉菌やカンジダなどの菌がこれをエサにして、勢力を拡大してきます。これらの働きによって生成される様々な成分が、ガンなどの原因となっているのではないか、と考えられているのです。


大腸とカンジダ
ところで、ある研究では、重症のアトピー患者の便を調べた結果、大量のカンジダが検出された、というものがあります。また、ある研究では、同じように、重症のアトピー患者を対象にしたところ、大腸内に慢性的な炎症がみられた、というものもあります。カンジダの検出と、大腸の炎症の関連についてはまだはっきりしておらず、専門家の間でも意見は別れています。
しかし、大腸に炎症があれば、大腸内の免疫機構に作用してアレルギー反応に繋がることは考えられますし、また、大腸内での悪玉菌やカンジダの繁殖が過剰になれば、小腸にも影響が拡大することも考えられます。大量の菌が住まう大腸を悪玉菌の巣窟にしないためにも、大腸内を健全に保ち、便秘のないように心がける必要があります。
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