2016年03月01日

菌の脅威は知られていたが...。

カンジダといえば、病中病後など抵抗力がおちた人の体内に棲み付いて繁殖し、カンジダが生成した毒素によっておきる「カンジダ症」があります。特に手術後など、しばらく食事ができない人の消化器系は、カンジダが侵入しやすいため、注意が必要です。日本では、水虫や、膣カンジダなどの原因菌としての認識しか、一般の人にはないかもしれません。

しかし、カンジダはこれら以外にも、様々な不調に関係していて、欧米では古くから、カンジダへの対処はされてきました。民間療法でも、カンジダへの対応方法はたくさん編み出されています。湿度の高い季節のある日本では、本来、このようなカビへの注意はされるべきでしたが、さきほども述べたように認識の少なさ、またタブー視さえされる風潮がありましたので、カンジダへの積極的な対処があまりされてきませんでした。しかし、近年になって、カンジダやカンジダが生成する毒素が深刻な病態へと導く原因となることが判明してきており、真菌への対処が積極的に行われるようになってきています。

今後は、同じアトピー性皮膚炎でも、カンジダの関与によるものであれば、これまでとは異なる治療法や薬が開発、適用されるようになるかもしれません。


抜粋:
ヒールファクターズ・ラボ著「アトピー考察ノート」第3章:アトピーの原因としくみ より

内臓と皮膚、両方での真菌対策が必要

さて、リーキーガットがアレルギーの元凶であるとするならば、さらにはリーキーガットの原因となる悪玉菌こそが、アレルギーの真の原因であるとも言い換えることができます。
さらに、皮膚炎においては皮膚上の真菌も悪化に関与していることを考えると、アトピー性皮膚炎の内側も外側も真菌によって侵された結果がアトピー性皮膚炎である、とも言い換えることができるのではないでしょうか。

中でも、皮膚炎患部でも、腸管内でも見受けられるカンジダは、アトピー性皮膚炎において、直接的にも間接的にも顔を出す重要因子であることがわかります。

皮膚の真菌の過剰繁殖を防ぐスキンケア
洗浄・殺菌:http://hfl.pyx.jp/category/25439014-1.html
保湿:http://hfl.pyx.jp/category/12504499-1.html

体内の真菌の過剰繁殖を抑える食物選び
口腔:http://hfl.pyx.jp/category/25439034-1.html
胃:http://hfl.pyx.jp/category/23439264-1.html
小腸:http://hfl.pyx.jp/category/23402003-1.html
大腸:http://hfl.pyx.jp/category/23439219-1.html
肝臓:http://hfl.pyx.jp/category/23439231-1.html
副腎:http://hfl.pyx.jp/category/23439238-1.html
腎臓:http://hfl.pyx.jp/category/23439258-1.html
その他:http://hfl.pyx.jp/category/23439268-1.html

健康な食生活のための知識と調理
栄養バランスの理解:http://hfl.pyx.jp/category/25456592-1.html
和の食事作り:http://hfl.pyx.jp/category/25456591-1.html

真菌の棲みにくい環境づくり
掃除のポイント:http://hfl.pyx.jp/category/23950844-1.html
生活圏に応じた対策を:http://hfl.pyx.jp/category/25456062-1.html

【Column】真菌を殺すのも一苦労

犯人がカンジダだとわかれば、カンジダを殺す薬を作ればいいじゃないか、という話になります。カンジダは真菌ですから、抗真菌薬を用いれば殺菌でき、抗真菌薬もすでに存在しています。しかし、この抗真菌薬は、いわゆる「最終兵器」的な使い方をされます。それというのも、真菌は核をもった細胞であって、ウィルスとは異なり、我々と同じ、立派な「生物」なのです。抗真菌薬を投与すると、人間の細胞も害されることがあり、したがって副作用のきつい薬である、と言えます。将来的には、このカンジダだけを選択的に殺す薬が開発されるようになるのかもしれませんが、現段階では、カンジダの駆除には安易に抗真菌薬は使われず、少々時間が係っても、すこしずつ、人間の抵抗力を高め、カンジダがすみにくい環境にしていくことのほうが早道である、と多くの医療現場で考えられています。


抜粋:
ヒールファクターズ・ラボ著「アトピー考察ノート」第3章:アトピーの原因としくみ より

【Column】真菌感染症の発見は、実は最近の話

人類の歴史は、多くの病気との戦いでした。

中でも感染症による犠牲者は多く、「病原体」の存在が発見されるたのは、レーウェンフックが顕微鏡を開発した後ですから、1600年代ころまでその正体は解らないままだったのです。
その後、抗生物質などの開発により、人類は格段にその生存確率を上げていきます。

さて、病原体の多くは微生物で、ウィルス、細菌、真菌(カビ)などが上げられます。

カンジダが属する真菌の病原性については、1910年の水虫がカビであったことの発見に始まる、と言えるでしょう。さらに、そこから日本の太田正雄博士がその菌を分離培養し、白癬菌と名付けたのが1918年です。
現在2016年ですから、真菌が医学的に扱われるようになってまだ100年たっていないのですね。


参考:[EN_CANDIDA.ATOPY_3]
https://ja.wikipedia.org/wiki/感染症
   https://ja.wikipedia.org/wiki/感染症の歴史
   https://www.seirogan.co.jp/fun/infection-control/infection/disease.html
   https://www.seirogan.co.jp/fun/infection-control/infection/dengerous_pathogen.html

【Column】カビ(真菌)感染による健康への影響は、現在非常に警戒されています

真菌は、核をもったれっきとした「生物」であり、その細胞構造も私たち人間のものとほぼ変わりありません。
このため、同じ微生物による感染症でも、ウィルスや細菌と同じような薬剤では効果がないか、人体にも深刻な影響のある薬剤を使わざるを得ないなど、すこしやっかいな部類になります。

さらに、近年では真菌感染症の脅威について重要視されるようにもなってきていて、真菌を医学的に研究する医真菌学会も、今後の気候変動や多くの人種間交流で新たな真菌感染症の局面があるのでは、と警戒しています。

真菌感染症のひとつに数えられるカンジダ症においても、近年多くの研究がされ、日本においてもガイドラインが作られ、統一された治療がなされるよう進められています。

カンジダ症治療の 実践的臨床ガイドライン: 米国感染症学会による 2009 年改訂版
(http://www.idsociety.org/uploadedFiles/IDSA/Guidelines-Patient_Care/PDF_Library/Final_Japanese_version_of_Candida_2011.pdf)


日本医真菌学会ホームページ(http://www.jsmm.org/)

資料:EN_CANDIDA.ATOPY_1
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